オヤジ弁当のススメ
料理好きオヤジのお弁当を中心にしたブログです。
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2012-03-07 08:26 |
カテゴリ:和菓子のススメ

覚王山 和菓子茶寮“ocobo”
日泰寺と言うお寺は釈迦の仏舎利を納めたお寺で、仏教の宗派は色々とあるが、宗派を超えたお寺である。
仏舎利と言うのは釈迦の遺骨である。明治期にタイで発見されたとされるそれは、その後、タイの王子から日本にも渡され、それを安置する為に建造されたのが日泰寺。
日本とタイの懸け橋の意味が込められた名前がつけられているのは、そう言った由縁の所為である。
その日泰寺の参道には食堂やら雑貨屋、カフェなどが建ち並び、平日、平生でも賑わいをみせている。
有名なのは“梅花堂”の鬼まんじゅう。シンプルな味で人気のこの店の名物であるが、いつでも予約が殺到し販売時間を電灯掲示板に告知する程の人気っぷりなのである。
その梅花堂から通りを挟んだ向かい側、広小路通の動物病院の角を曲がった所に、その店はある。
一見するとまるで和菓子屋のイメージはない。パスタでも少し和風にアレンジして出す、洒落たカフェのような白壁と木製の扉。

扉を開けるとカウンターだけのシンプルな作りでで、若い店主殿がカウンター越しにやさしい笑顔で迎えてくれる。
白い塗り壁に木を基調とした棚が設えられた店内は、店の入り口のイメージがそのままの空間で、通りの多い喧噪とした広小路通から一本、道を入っただけだとはとても思えない。
昨年の晩秋にオープンしたばかりの産まれたてのお店の香りが、甘い和菓子の香りと入り混じり若葉の様に新鮮な気持ちにさせてくれる。
友人とカウンターのすみっこにに座りお菓子と御抹茶をお願いする。
「かしこまりりました。」
と、三浦さんの柔らかな声が、白壁に心地よい。
イタリア料理で修行し、その後、和菓子職人を目指して京都で修行を積んだと言う店主の三浦さんの作る和菓子は、繊細かつ色鮮やか。
イタリア料理の色彩感覚と京着物の深みのある色合いが同居した、明るいPOPな居ずまいの和菓子が可愛くも美しい。

ひとしきり、友人と話した後、レジに立ちお代を払う。
ふと、レジ脇を見ると緑がかった黄土色の丸い箱が置いてある。
ocobo名物“ocobo餅”。
僕はお仏壇のお供えと夜勤のおやつ用に一つ買い求めると、
「わたしも!」
と、友人は夜から会うという姪御さんへのお土産に二つ注文する。
「今、ご用意いたしますね。」
と、三浦さんが目を細めて茶色のシンプルな紙袋で用意してくださった。
お礼を言ってお店を出る。
夕暮れ時を、夕食の買い出しで慌ただしく人が行き交う覚王山の街。
友人と別れ、一人、さっき頂いた和菓子の味を思う。
和みある甘さが、また、口の中に広がった気がして、一人、微笑んで覚王山の街を後にする。
地元、愛知、三河西尾のお抹茶で頂いたお菓子は、すぐそこまで来ている春の新緑の若芽を感じさせてくれた。

和菓子茶寮 ocobo ホームページ
店主 三浦さんのBlog
今日のレシピです。
お雛様オヤジ弁当の続編であります。
餡かけ大根を。
結構、家族には好評を得たメニューであります。
シンプルな煮物ですが、あんと大根のダシを変える事で味わい深くなります。
では、レシピを。
あんかけ大根のレシピ
材料
大根(葉っぱも) 半本
カツオだし 大さじ1
○あんかけ材料
水 適量
昆布だし 大さじ1
醤油 小さじ1
塩 少々
酒 少々
味醂 中さじ1
砂糖 中さじ1
水溶き片栗粉 適量
作り方
1、半本の大根を四等分位に輪切りにして皮を剥き、中心から円グラフ状に四つにシャトー切りし隠し包丁を入れておく。
2、鍋に水を入れカツオだしを入れ、落とし蓋をして大根を煮る。
沸騰してきたら暫くおき、火を止め冷ます。冷めたら、また、火を入れる。
これを2〜3度、繰り返す。大根に味が染みてきたら、細かく輪切りにした葉っぱを入れて軽く煮る。
3、大根とは別の鍋に水を入れ、昆布だし、醤油、塩、酒、味醂、砂糖を入れ軽く沸騰させる。
沸騰したら水溶き片栗粉でとろみを付ける。
4、大根を器に盛り、上からあんをかけ、葉っぱを大根の上に盛れば出来上がり。

この写真は“お雛様オヤジ弁当ver.”。
友人のお母様に手製の御漬け物をいただいたお礼がてら差し上げたモノです。
あんの塩は隠し味。入れすぎると辛くなるので注意です。
しかし、味の染みた大根は何よりごちそうですな!
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