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2011-08-27 21:41 | カテゴリ:未分類
鯵フライとゼンメの煮付け
休日の午後、暇に飽かせてぶらっと、近所のスーパーへ行く。何のアテもなく、ぶらっと。
俗に言う“トヨタ系”と呼ばれる大手自動車会社系列の部品メーカーに勤務しているボクは、九月一杯まで、木金の休み。

自転車を漕いで夕方近くの時間。平日、午後のスーパーは時間が緩く流れているようだ。
極端に混み合っているわけでもなく、かといってガラガラに空いているわけでもない。
夕方の混雑時を見越して棚には商品がところ狭しと陳列され、専業主婦らしき女性達は夕食のメニューを迷いながら、棚を物色している。

冷気が噴き出すスーパー店内。お盆を過ぎたと言っても、
まだまだ、外気は蒸している。
それを遮断したかの様な店内は、外に比べれば別天地である。
別天地には色とりどりの野菜、肉、魚。生鮮食材が色を成す。
大きな体育館程の広さのスーパー店内をゆっくりした足取りで見て回る。
ウチの冷蔵庫にある食材を頭に浮かべながら、どれと組み合わせようか考えながら、思い巡らしながら。

宛もなく、出かけて来たが、何だか遊園地に来た子どもの様な四十オヤジである(笑)
スーパーの奥にある魚売場で足が止まる。
棚から溢れワゴンに積み上げられた魚達。鯖、鯛、鱚。
水を入れた生簀にはアサリが網に入れられ、塩の香りを放つ。

食材の迷宮に入り込んだようだ。
出口すら見当たらない。
ふと、棚を見る。
頭のついたママの鯵に出会う。
青く艶やかな背中、白銀に光る腹。
一目、その姿を見て“しょう”がイイことが分かる。
“しょう”とは三河弁だろうか?
鮮度を表す言葉で、新鮮で生きがよい食材をそう言って、じいさん、ばあさんは喜んで食べたモノである。
当にそんな食材に出会った。

心が躍る。
何にしよう。
どうヤって食べてやろう。
良い食材に出会った時、料理の心得のある者なら、誰でも思う事だろう。
その“しょう”の良さに舌なめずり(笑)
そして、ソレを調理する愉しみ、喜び。それを思うとまた、心が躍る。
体長が、20cmオーバーな大ぶりの鯵だが、“刺身用”と書かれたラベルが貼られて、二尾、ワンパックで287円也。

買うしかないだろう(笑)

宛もなく出かけたが、結局、鯵の悪魔の輝きに翻弄され、帰宅して調理する、晩夏の夕暮れである(笑)

二尾の鯵を目の前に、どうしてやろうか?と思案する。
四十オヤジを惑わせた小悪魔ギャルの如き(笑)コヤツを今夜はどうしてやろうか?

帰り道、途中で寄ったコンビニでキンと冷えたビールを開け、ボクは美味しい悩みに酔っていた。

で、小悪魔、鯵で二品。
っうか、二・五品(笑)
鯵フライと酢漬。
オマケで骨せんべいを。
(写真の煮物はゼンメと言う魚。三河湾では一般的な魚です。
コレについてはまた、のちのち。)

以下、レシピ。

鯵フライレシピ
鯵フライ

鯵 一尾(大ぶりのモノ)
塩 小さじ一
コショウ 小さじ一
小麦粉 100g
パン粉 50g
卵 一個

作り方
1、鯵のゼイゴをとり、三まいに下ろす。

ゼイゴとは鯵の尻尾から腹の上辺りまでに付いている鎧兜状の鱗のコト。コレを取らないと鯵の身を楽しめない。
鯵の身を左手で押さえ、身の下に包丁を入れ、ゼイゴと身の間から包丁を滑らす様に切ると楽に取れるが、慣れないと身を削いでしまう(笑)
ナノで身を上にして包丁で削いで取るコト。でも、滑るので気を付けて。

2、三枚に下ろしたら、腹骨をすき取る。胸ビレまでザックリ、取るコト。

3、片身づつ身の方を上にして塩、コショウを降る。
この時、ショウガの絞り汁を全体に降っても良い。臭みが取れるので。
塩、コショウをしたら片身を三つ位の食べやすい大きさに切る。

4、卵をボウルに解き、小麦粉とパン粉を別々にバットなどに開ける。
鯵のに小麦粉をまぶし、解き卵にくぐらせパン粉をまぶし、油で揚げる。

小麦粉、パン粉をまぶした時、余分なモノを落とす様にする。
鯵に一度まぶした後、軽く手ではたくと良い。

油はゴマ油とサラダ油の混合を使用。ゴマ油、3にサラダ油7位で調合。
ゴマ油を使うのは、香りが格段に良くなるからと、仕上がりがカラッとサクサクに仕上がる為。
お試しあれ。

写真の付き合わせはジャガイモを出汁で炊いたモノとレタス。

鯵の酢漬レシピ
鯵の酢漬け

材料
鯵 一尾(大ぶりのモノ)
米酢 180ml
砂糖 大さじ一
みりん 小さじ二
ショウガ 一個
塩 少々

1、鯵を三枚に下ろし、腹骨を取る。中骨が気になる方は毛抜きで中骨を取ると良い。(ポイントはフライレシピ参照)
骨を取った片身を一口大に切っておく。

2、ショウガの皮を剥き短冊に切る。臭み取りナノでみじん切りでも良いが、食べにくいので短冊か輪切り位が適当。

3、容器に米酢を入れ砂糖、みりん、塩を入れ混ぜる。
ショウガと鯵を入れ、容器にラップなどで蓋をして、一晩、冷蔵庫で寝かせたら完成。

鮮度の良い鯵なら臭みはほぼ抜けているので、美味しく頂けます。
レモンなどを添えて絞って食べても美味しい。

オマケで、骨煎餅を。
軽くレシピだけ(笑)

三枚に下ろした中骨を下ろしニンニク、ショウガの絞り汁を混ぜたモノに漬け塩コショウを降る。
コレをフライパンにゴマ油をはり低温で二度揚げする。

また、詳しく書きますが、ツマミには最適な料理です。
お試しあれ。
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