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2012-08-27 16:10 | カテゴリ:音楽のススメ
“あなたと私の間にあるものすべてを愛と呼ぶ”

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YMOを封印するかのように、その名前ばかりが取りだたされた1990年代。
テクノドンでの復活はあったモノの本格的な活動再開までには至らなかった。
2000年代中盤に入って“HASYMO”と名乗るようになり、活動が継続的になって来た頃、子どもと楽しめる大人のフェスとして高橋幸宏さんが新藤三雄さんと初めたのがこの音楽フェスティバルである。
最初は2007年だったから、今年で5周年。


毎年、来て呑んで食って騒ぐのだ(笑)

今年はとくに暑かった。
毎年、暑さが最強になって行くきがする。
そして会場前の大雨( ;´Д`)
なんだか、夏の気候の変化が地球の変化のように感じるのは僕だけだろうか?

でも、友人のアベクンとの待ち合わせに遅刻する

坂本美雨さんがステージに現れると、それだけで清涼感を感じるようだ。
美雨さんの右の鎖骨の下あたりに「反原発」のボディーペイント。
やにわにレスポールを抱えての登場に歓喜、極まる。
演奏されたのはアルバム「I'm Yours」から、
「あなたと私の間にある物すべてを愛と呼ぶ」
その威風堂々たるタイトルにも共感以上に愛を感じてしまうが、サビの一節に感涙極まる。

どのくらい好きになれるの?
今日は昨日より好きです…!

“私はあなたの物”
潔すぎるアルバムのタイトルは、まるでこの一節を歌う為の様に、真夏のグラウンドにそう宣言する。
流石に
“やっぱり愛がなくちゃね!”
と歌った人の娘さんはその血を受け継いでいる様だ。

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涼しすぎる美雨さんの目元に音楽がかかる。
夏の美しき重影。
「お盆休み、どっか行くの?」
そう友人やら会社の連中に聞かれて、
「夏フェス!」
そう答えるようになって、もう、早、五年目になる。
五年間、色々なミュージシャンがこの場所で名演奏を聴かせてくれた。
この日の美雨さんの演奏もその一つに加えられただろう。

the Beatniksがステージに現れる。
白黒の衣装が夏に映える。
慶一色が強い前半のセットリストから、後半、ラスト二曲は黄金の展開。
LEFT BANK~Total Recallはオールドファンには泣けるセットリストである。
そして、今年のキワモノ(笑)きゃりーぱみゅぱみゅ。
テレビをあんまり、視ないので知らなかったが、結構な人気で冬には武道館公演も予定されているそうだ。
生で見るきゃりーぱみゅぱみゅはかわいいと言うより、美形な感じ。
あどけなさが残る表情の中に強さがみえる瞳にキワモノではない何かを感じる。
意外とタイプ(笑)である。

暑すぎる太陽を避け、木陰で涼む。
横浜の視聴室さんが用意してくれたシートの上。
それでも、呑んだビールは数分を待たずに体の中から汗になり出てゆく。

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“だいすき”

夕方、幾分、日が陰り、伝説のあの人を観る。
ビール片手に、
「祝、出所!」
なんて、おちゃらけて観ていたが、ファンクなリズムにメドレー形式でアレンジされた楽曲に、遠目に観ていたボクは何時の間にかAブロックの自分の陣地に引き戻されてしまっていた。

岡村靖幸。
熱狂的なファンに支えられた伝説のソングライターでありポップシンガー。
マツキヨでは売っていない高額なお薬を服用し、国内でありながら簡単に越えられない塀の中にいた人である(笑)

そこから、晴れて出てきてからのステージ。
うわさには聞いてはいたが、これ程のカリスマ性をもっていたとは。
ファンクアレンジでかなり大胆にリアレンジされている楽曲もあり、一聴しただけではその曲だとわからない楽曲もある。
しかし、連発されるのは彼の代表曲ばかり。
キラーチューンの応酬なのである。
カルアミルク、ベジタブル、聖書(バイブル)、カルアミルク、Vegetable、聖書(バイブル)…。
岡村ちゃんの名前を聞いた事のない人でも、このメロディと彼の物腰を見ていれば虜になってしまうに違いない。

ラスト、“あの娘ぼくがロングシュートを決めたらどんな顔するだろう”
から、“だいすき”。
もう、笑って岡村ちゃんを観ている人はいない。
岡村ちゃんの毒に回った人がいるだけである。

「わぃえむおー、ベェベ!」
を連発しなが歌い踊る岡村ちゃんは、この場所のカリスマだった。

「色気がある。」
岡村ちゃんを評して、そう言った人がいた。
本当にこの人には色香がある。
何というか、鈍色に光るような色香。
その色に取り憑かれてしまうようである。
熱狂の“だいすき”を満身創痍で歌い上げ、岡村ちゃんがステージを去る。
会場は興奮を通り越して、レッドゾーンまで振り切った車のように熱狂の行き場を探していた。

その時、音楽と呼ぶには余りに稚拙な打ち込み音が聴こえて来た。


つづく…。

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【ジャンル】:音楽 【テーマ】:LIVE、イベント
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