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2012-12-30 17:40 | カテゴリ:音楽のススメ
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Saravah! 高橋幸宏60th Anniversary Live@BUNKAMURAオーチャードホール

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あの日、渋谷アックスの屋根の上に浮かぶ月を見た六月から、三年の月日がたったか。

夜勤明けで上京した東京は、クリスマス気分に浮かれていた。渋谷の歩道橋に行き交う人を眺めていると、師走の慌ただしさを感じる。
ぽっかりと出た月。
その日、東京は大雨だったようだが、夕方には月がでるくらいに雲はきれていた。

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Bunkamuraのホールは豪華なオーケストラホールである。
ポップスのコンサートには豪華過ぎる建物。
しかし、今夜はそれには負けない豪華な出演者を迎えたコンサートが行われる。
高橋幸宏さんの還暦祝いコンサート。
細野晴臣、鈴木慶一、小原礼、徳武弘文、スティーブ・ジャンセン、小山田圭吾、原田知世、高野寛etc。
出演者のリストを見ただけで、興奮しないロック、ポップスファンはこの国にはいないだろう。

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開演する。
旧曲の美味しい所ばかりを集めたリミックスが洪水ように流れたかと思うと、ステージが始まった。黒を基調としたシックなステージに派手なCGと共に演奏が始まる。
オープニングは、
“世界がI Love You”
景気のイイ、ドラムンベースのリズムに分厚いコーラスが絡むナンバー。
90年代のコンシピオ時代の一曲。
低迷期と言っても過言ではない時期に発表された曲を、アニバーサリーのコンサートの一曲目として演奏する事は決して後向きな回顧主義で開催されたライブではないと言う証だろう

それから旧曲の応酬。
It’s Gonna Work Out、 Murdered By The Music、Radio Activist、Drip Dry Eyes、Now and Then、Stay Close、Still Walking to The Beat、My Bright Tomorrow、Disposable Love、前兆、The Price to Pay。
怒濤のようにかつての名曲が演奏される。

なんだろう。。。
アニバーサリーなライブなんだから、ノスタルジーくらいあってもよさそうなうなモンだが、今夜はそんな後ろ向きな感傷気分は微塵も感じられない。
それどころか、オリジナルのアレンジを尊重しリアレンジして演奏されてはいるが、どの曲もキラキラと輝いて、出来たてのアルバムのレコ発ライブの演奏のように新鮮で目新しく感じてしまう。
三十年近く前に、名古屋は金山で始めて幸宏さんを観た時のように、コッチの胸までトキメイっちまう。
本当に幸宏さんは還暦なんて迎えたのかい?(笑)

ラスト近く、おいしい時間にお馴染みの名前が呼ばれる。
我らが、鈴木慶一である。
「ボクのニホンのオネェサンをショーカイします。タカハシユキヒロ!」
と、片言の日本語でイキナリのカマシに呆然とする客席。
幸宏さん自身もよくわからないようである。
しかし、コレは英国のバンド、Japanの日本武道館で開催された解散コンサートでの、スティーブ・ジャンセンさんが幸宏さんをゲストに招き入れた時のMCのマネだそうだ。
非常に分かりにくい話ではある。
それでも、「あぁ!」とうなづいている人は僕のまわりの席にはいたので、その武道館のステージを生で観ていた人もいるのだろう。
三十年近い時間が流れていても、同じミュージシャンを愛し続ける人の集いなんだろう、今夜は。
普段着と言えば聞こえは良いだろうが、その実、ユルイトーク(笑)
マネージャーさんに今夜はやめてくださいと言われながらも、尚更、ゆる過ぎるトークをする慶一さん。
ユルさの度合いが普段着のシワのようで、特別な夜に色を添える。

「コレ、慶一の体験談でしょ?」
イタズラっぽく、幸宏さんが言う。
「ぇ?いやいや、そんなコトないですよ(笑)作詞なんて、全て創作ですよ!」
と、不意にする慶一さんに、
「そぉかなぁ~?どうも、羽田ッポイんだよなぁ。」
なんて、いぶしがる幸宏さんである。
普段着の会話も、僕らには、特別なんだ。
ロックスターの普段着の会話なんて、パンピーにゃ、聞けやしないから…(笑)
「そうかなぁ。。。なんか、江戸川ッポイんだょなぁ。」
なんて、苦笑、交じりに幸宏さんが言うと、ピアノのノスタルジックな音が鳴る。
“左岸 LEFT BANK”
向こう岸では、なく、今夜はこっち側の岸で。
そういや、この曲を今年のワールドハピネスで聴けたのは、収穫だったな。
あの埋め立て地の地熱とビールに浮かされて聴いたこの曲。
アンときゃ、僕は向う岸に居たんだろう。

本編のラストは
“今日の空”
僕の青春の一枚、「Once A Fool」からの一曲。
このアルバムの歌詞に出てくる主人公達ような大人になりたかった。
お洒落で小金持ちで感傷的で優しくって、そしていつでも恋をしていて。
そんな大人になりたかった。
そんな大人に今、僕はなれているのだろうか?
まだまだ、足りない気がする。

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アンコール。
ラストに“Saravah!”を。
「幸あれ!」
と高らかに友人を祝福する言葉。
その言葉をタイトルにしたこの曲をラストに演奏するのは、この会場に全国から集まった全ての友人を祝福しているのだろう。
「君に幸あれ!」
そう、幸宏さんは僕らに言っているのだ。
ずっと幸宏さんを追いかけ続けて来た僕らに向かって。
これからの人生を祝福するように。
最後に出演者全員がステージに並ぶ。
こうやってステージに出演者が並ぶと改めて壮観な舞台だった事が偲ばれる。

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終演後、友人と待ち合わせて渋谷の街に繰り出す。
街にはクリスマスムードが一杯で、この特別な夜を祝福しているようだった。

セットリスト
opening – YUKIHIRO SONGS Special Mix

01 世界中が I Love You
02 It’s Gonna Work Out
03 Murdered By The Music
04 Radio Activist
05 Drip Dry Eyes
06 Now and Then
07 Stay Close
08 Still Walking to The Beat
09 My Bright Tomorrow
10 Disposable Love
11 前兆
12 The Price to Pay
13 At Dawn
14 Laika
15 元気ならうれしいね
16 Blue Moon Blue
17 The Words
18 In This Life

intermission – A Stormy Day~Poisson D’Avril

19 Chronograph
20 Stella
21 Ekot
22 Inevitable
23 Left Bank
24 ちょっとツラインダ
25 1%の関係
26 X’mas Day in The Next Life
27 Glass
28 Something in The Air
29 今日の空

(本編終了)

30 Set Sail
31 Prayer of Gold
32 Sunset
33 Saravah!

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本当に壮観な荘厳なライブでした。
ずっと観たかった幸宏さんのベストテイクが観れた感じで、素晴らしい内容と演奏でしたね。
DVD発売が楽しみであります!
さて、幸宏さんのYMO時代の代表曲に“中国女”と言う曲がありますね。
ボーカリスト高橋幸宏の出世作と言っても過言ではないテクノポップの傑作であります。
その曲にインスパイアされて、タラバガニと蕪で中華スープを作りましょう!
スペシャルな夜にはスペシャルな感じの料理が良い(笑)
その実、安くタラバガニが手に入ったという事情もありますが。。。
では、
“タラバガニと蕪の中華スープ”
のレシピを。

材料

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タラバガニ 半枚
蕪 三分の一本
玉子 二個
水 800ml
ガラスープの素 スティック2本
塩 少々
オイスターソース 中さじ1
醤油 少々


作り方
1、タラバガニの身をほぐしてガラを取り除く。

2、鍋に湯を沸かし、乱切りした蕪の実、鶏ガラスープの素を入れて煮る。


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3、一煮立ちさせたら、ほぐしたタラバガニの実、オイスターソースと醤油を入れて香り付する。

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4、3が煮上がってきたら解いた玉子、食べやすい大きさでザク切りした蕪の葉を入れ、最後に塩で味を整えて出来上がり。


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塩はお好みで。
しかし、ボイルしたタラバガニからも塩味が、結構、出るので3の工程あたりで味の確認は必ずしましょう。
薄味に仕上げるのがコツ。
あまり、塩辛いスープは食が進みません(~_~;)

なんか、年末だと言うのに年末な気がしない今、年末であります!!!
が、KEEP ON COOKIN'

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【ジャンル】:音楽 【テーマ】:LIVE、イベント
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